熱交換器の性能を悪化させる汚れ係数とは

熱交換器は液体や気体などを通して使用する仕組みの都合上、使っているうちに汚れが蓄積していきます。
この汚れは熱交換器の性能を悪化させる要因で、液体や気体によってどのように汚れるか、汚れ係数という性能の悪化度合いを表現する方法があります。
汚れ係数は冷却流体温度が115℃以下、冷却水温度が52℃以下の時、海水や0.0001で水道水や湖水は0.0002となります。
ミネラル分の多い河水や硬水は0.0005なので、海水や水道水と比べてどれほど汚れやすいかが数字で把握しやすいです。
ちなみに冷却流体温度が115℃から205℃、冷却水温度が52℃以上の領域では、海水が0.0002と殆ど変わりませんが、水道水や湖水は0.00035となります。
汚れ係数の単位はm2K/Wで、液体だけでなくアルコール蒸気や有機物蒸気などのガスによる汚れ度合いの確認と、その比較にも用いることができます。