シェル&チューブ式熱交換器について

「シェル&チューブ」とは熱交換器の一つで「多管式熱交換器」とも呼ばれる利便性の高い機器です。太い円柱状の胴体の中に複数の円管を配置する熱交換器というシンプルな構造から、幅広い材質や条件に対応します。「固定管板式」「U字管式」「遊動頭式」という3つのタイプがあります。固定管板式は菅板をシェルの両端に使用したシンプルな構造のため、チューブ内の洗浄が非常に楽であることが特徴です。U字管式は、U字に湾曲したチューブを管板に固定した形状を持ち、シェル内の洗浄は簡単ですが、U字部分は汚れが溜まりやすいという特徴があります。遊動頭式は前述の二つのタイプよりも構造が複雑ですが、シェルとチューブどちらも洗浄がしやすいという特徴を持っています。用途に合わせて3つのタイプを使い分けていくことが良いでしょう。