熱伝導に関する基本的な法則

熱が伝わる現象の基本原則は、フーリエの法則によって説明することができます。
フーリエの法則は1つの物体、あるいは隣接している物体の間に温度差がある時、物質の移動なしに熱エネルギーだけが移動する現象を表す法則です。
この現象は伝導伝熱といって、フーリエの法則の式を使うことで表すことができます。
物質にはそれぞれ熱伝導度があって、数字が大きい物質ほど熱が早く伝わります。
例えばアルミニウムは237W/mkと大きな値で、マグネシウムの156W/mkを上回ります。
一方、水は0.610W/mkと非常に小さく、空気は更に0.026W/mkと、あらゆる固体や液体、気体の中でも低い値を示します。
物質の状態の違いでいえば、固体が最も伝わりやすく次いで液体、気体の順ということがフーリエの法則によって分かります。